麻酔科・ペインクリニック外科 痛み治療センター長
副院長 西池 聡

痛みをコントロールすることで患者様の負担を軽減

麻酔科は基本的には手術麻酔が主ですが、私は特に整形外科での手術中の麻酔管理と術後管理を重視しています。整形外科の手術はリハビリテーションに入る時期が比較的早いため、十分なリハビリが行えるよう術後の痛みのコントロールが重要になります。

また、麻酔科医は整形外科の知識も循環器内科の知識も持っており、整形外科医と循環器内科医の間を取り持つ役目も担っています。そういう意味でも、麻酔科医が常勤していることには大きな意義があると思います。

手術麻酔と並行して、痛み専門のペインクリニックも提供しています。手術をしても痛みが残ったり、長期間痛みが続くと生活の質を低下させることになり、精神的・身体的負担が増大してしまいます。そうした不快な痛みをやわらげ、日常の活動を楽にすることがペインクリニックの目的です。

特に脊髄へ微弱な電気刺激を流すことで慢性の痛みを和らげる「脊髄刺激療法」は、3ヶ月以上痛みが継続する慢性難治性疼痛の患者様に有効とされる治療法として注目を集めています。「痛み」がどのようなタイプなのかを診断し適切な治療法を見つけ、「痛み」を解消できるよう努めていきたいと思っています。

西池 聡

釧路三慈会病院副院長/痛み治療センター長

日本麻酔科学会認定麻酔科指導医・専門医
日本ペインクリニック学会認定ペインクリニック専門医
日本医師会認定産業医
医学博士

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