循環器内科
循環器内科部長 尾畑 嘉一

みんなが納得いただける治療を提供していきます
心不全は、苦しいという症状が出現したときだけでなく、発症前からの予防・発症時の速やかな治療・発症後の安定した生活の維持のために、患者様とご家族、医療者のみんなで治療する疾患です。当院では、心不全に繋がりうる疾患(高血圧、脂質異常症、糖尿病、虚血性心疾患、不整脈など)の治療が可能です。整形外科疾患の併存も多いですが、その点でも協力して治療可能ですので、一度ご相談ください。 (アスリートの方の心肺機能評価も可能です。)
カテーテルアブレーション
当院におけるカテーテルアブレーションの件数は、2021年度に29件となっており、近年急激に広がっています。治療適応可能の心房細動や心房粗動、発作性上質性頻拍などは、薬剤での治療も可能なものの、カテーテルアブレーションで根治を目指すことができます。当院がアブレーションを開始するまでは他院への紹介が必要なため、患者さまにご不便をかけていましたが、自施設でできることにより、不整脈でお困りの患者さまへの迅速な対応が可能となっています。
心臓リハビリテーション
慢性心不全や虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞)、開心術後や下肢閉塞性動脈硬化症などに対して、運動療法を中心とした多職種介入を行うことで、患者様の予後を改善しようという「心臓リバリテーション」という概念があり、循環器内科としては必要不可欠な考え方となっています。釧路三慈会病院では2020年7月より稼働しています。
現在は、「心不全療養指導士」という新しい資格を取得したスタッフも増え、病院全体のレベルアップにもなっています。
今後はさらに院内全体でこの考え方を広め、患者様の早期退院・予後の改善に繋がるようなシステム作りを行いたいと考えています。
尾畑 嘉一

釧路三慈会病院循環器内科部長